【専門家監修】自宅への侵入を予防・抑止!エクステリアで防犯に配慮する3つのポイント
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【専門家監修】
自宅への侵入を予防・抑止!
エクステリアで防犯に配慮する3つのポイント

様々な希望を叶えて建てたお家でも、住んでいればあれこれ出てくるお悩みや困りごと。そんな住まいのエクステリアのお悩みや、毎日の暮らしがちょっと良くなる「いいコト」をご紹介するこのシリーズ。
ナビゲートするのは、築5年の戸建てに住む主婦の陸田知美(りくたともみ)さん。周りの人からはシルミさんと呼ばれています。情報収集に熱心で、時にはご近所さんのお悩みまで解決してしまうしっかり者。さて、今回のテーマは?

シルミのエクステリア講座

あら、シルミさんじゃない!ひさしぶりね!

本当ね!
なんだか浮かない顔をしていたけど、どうかしたの?

実はね、近々家を建てる予定なの。でも、最近は物騒な話も多いでしょう?空き巣とか心配で…。だから防犯について調べているんだけど、何から始めたらいいのか分からなくて。

なるほど!確かに防犯は大事なポイントよね。それなら、防犯に詳しい知り合いがいるから話を聞きに行ってみない?

助かるわ、ありがとう!

シルミさんと友人は、防犯対策専門家・犯罪予知アナリストとして活躍されている京師 美佳さんにお話を伺いました。

京師 美佳さん

PROFILE

京師 美佳さん

防犯対策専門家、犯罪予知アナリスト
一般社団法人全国住宅等防犯設備技術適正評価監視機構理事。
情報番組やNEWS番組など多数出演。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
防犯診断・プロデュースなど専門家として幅広い活動を行う。

こんにちは、京師さん。
今日は住まいの防犯についてお話を聞きに来ました。

よろしくお願いします。今、新築住宅を検討しているので、いろいろ教えてください!

わかりました!
まずは、最近の侵入犯罪を知ることから始めましょう。

今、防犯は都心部だけの話じゃない!

従来は都心の高級住宅街が狙われることが多かった侵入犯罪ですが、近年、そのターゲットが「郊外の落ち着いた住宅街」へと移行しています。この背景にあるのが、“闇バイト”など素人グループによる犯行の増加です。

長年大きな犯罪が起きていなかった郊外の住宅街では、防犯カメラが設置されていないなど、防犯対策が十分でないことも少なくありません。こうした地域において、門扉や塀がないオープン外構や、フェンスなど外構建具が劣化している家などは、侵入が容易なため狙われやすくなっています。

“闇バイト”ってニュースで見たわ。やっぱり家族の安全のためにも防犯はしっかり考えたいわね。

警察庁のデータによると、侵入に5分以上かかると7割、10分以上かかると9割の不審者が犯行を諦める(※)といわれています。つまり、“5分間持ちこたえる”ことが防犯のカギとなります。

※出典:警察庁「住まいる防犯110番」

う~ん…不審者の侵入に5分以上耐えられるようにするには、どうすればよいのでしょうか?

不審者は侵入に時間がかかる家や、周囲の人に見られる場所を避けます。ですので、防犯で大切なのは不審者の侵入を防ぎ、入りにくい環境をつくること。その具体的な手段として、エクステリアアイテムの活用が欠かせません。

なるほど。エクステリアアイテムを使った外まわりの工夫には、どのような方法がありますか?

外まわりの防犯では、「クローズ」「あかり」「非接触」の3つが重要です。今回は、この3つのポイントに沿って、エクステリアアイテムを活用した防犯のポイントをご紹介します。

物理的なガードで侵入を防ぐ「クローズ」外構

防犯の基本は、まず「入らせない」こと。門扉や塀、車庫前門扉などによるクローズ外構は、侵入を難しくするのに有効な手段です。

そんなクローズ外構では、塀を乗り越えての侵入は通報されるリスクが高いことから、不審者はインターホンを押して留守を確認したあと、「ごめんください」と訪問者を装い、自分で門を開けて入ってくるケースが多いようです。そこで効果的なのが、「FamiLock(ファミロック)」のような電子錠付きの門扉。鍵の位置が分かりにくく、解錠に時間がかかるため、侵入を試みる段階で諦めさせる効果があります。
さらに、門扉を壊そうとすると音が出るため、不審者にとって入りづらい家となり、侵入するかどうかの下見の段階で避けられる傾向があります。

FamiLock(ファミロック)

車庫も同様にシャッターやゲートを設けることで、車上荒らしや車の盗難を防ぐ効果が高まります。最近増えている「CANインベーダー」や「ゲームボーイ」など電子的な盗難手口も、制御盤がある車の左前に立たれないようにする物理的な障壁があるとリスクが下がります。

車上荒らしや車の盗難を防ぐ

LIXILの「ワイドオーバードアS・オーバードアS」といった跳ね上げタイプの車庫前門扉や、「シングルシャッターS・ワイドシャッターS」のようなガレージシャッターがあれば、より防犯性が向上。こうした「物理的なガード」は侵入を難しくし、時間を稼ぐための第一歩です。

LIXILの車庫前門扉やガレージシャッター

車庫前の門扉は考えていなかったわ!
ちなみに、クローズ外構にする際に気を付けておくことはありますか?

クローズ外構を設計する際は、“隠れられる場所”をつくらないことが重要です。通行人から見えない場所があると、身を潜めて窓ガラスを割ったり、こじ開けたりして侵入される場合があります。
塀やフェンスは完全に視界を遮るデザインよりも、縦格子など適度な視認性を保ちながらプライバシーも確保できるものが理想です。

近隣の住民からも適度に敷地内の様子が見える外構にするのがポイントなんですね。では次に、「あかり」についてのポイントを教えてください。

「あかり」で“狙いたくない”と思わせよう!

家の正面である外構は、第一印象を決める“顔”のような存在。物理的なガードに加えて、不審者が外構を見たときに「ここは狙いたくない」と心理的に思わせることも防犯において重要です。

その際、「あかり」は防犯に非常に有効です。警察庁の統計(※)によると、不審者が侵入を諦める理由の第1位は「近所の人の目」。あかりは人の目を引き寄せる強力な手段で、“見られるかもしれない”と不審者の接近を遠ざける効果が期待できます。

※出典:警察庁「住まいる防犯110番」

たとえば、LIXILのエクステリアライト「美彩」を使えば、植栽やアプローチをやわらかく照らしながら、防犯性を高めることが可能。光で照らすことで、侵入者は「ここは目立つ」と感じ、近づくことをためらいます。

美彩

また、玄関まわりや車庫前など侵入口になりそうな場所には、300ルーメン以上の明るさを持つスポットライトを設置するのがおすすめです。不審者が侵入しようとした際、瞬間的に強い光で照らすことで驚かせて撤退を促すことができます。

スポットライトを設置するのがおすすめ

ライトの重要性は分かっていたつもりだったけど、光の強さまでは考えたことなかったわ!

わたしも!帰ったら確認してみようっと。
では、最後の「非接触」についても教えてください。

対面を減らしてリスクを低減する「非接触」

最近は宅配業者や点検業者などを装った強盗も増えています。こうした被害に防ぐためには、知らない人と対面する機会を減らすことが大切です。そこで役立つのが、カメラ付きインターホンや宅配ボックスです。

カメラ付きインターホンがあると、ドアを開ける前に相手の顔をモニターで確認できます。「あやしいかも…」と感じたときは対面しない判断が可能。不要なセールスなども対面せずに断ることができます。

また、再配達削減の流れで増えている「置き配」では、食料品や日用品などの荷物の盗難やいたずらが報告されています。宅配ボックスがあれば在宅・不在宅に関わらず非対面で荷物を受け取れるため、暮らしの安全性が高まります。

カメラ付きインターホンと宅配ボックスが一体化した機能門柱

特にオープン外構の場合は、カメラ付きインターホンと宅配ボックスが一体化した機能門柱の設置がおすすめ。設置する際は敷地の境界(道路境界線)ギリギリに置くことで、オープン外構の開放感を保ちつつ、自分たちの敷地を明確に示しましょう。玄関近くに機能門柱を設置するよりも、不審者が敷地の奥や建物の裏まで入り込むリスクを抑えられます。

カメラ付きインターホンと宅配ボックスが一体化した機能門柱

ほかにもオープン外構する場合に注意しておくと良いポイントはありますか?

オープン外構の場合は、花壇や植栽を利用して人の動線を自然に制限し、侵入しづらい雰囲気をつくるのがおすすめです。また、侵入されたくない場所には花壇などを設け、人目がつく設計にすることで、立ち入りにくい状態をつくることができます。

とても参考になります!ただ、防犯と同じぐらい外構はデザインにもこだわりたいんですが・・・何かコツってありますか?

「魅せる防犯」で美しく、安心の住まいに

たしかに、せっかくのお住まいですから、デザイン性も大事ですよね。防犯と聞くと硬いイメージになりがちですが、日常に「美しさ」と「安心」をもたらすことが、エクステリアアイテムの魅力だと考えています。
私自身も防犯は大前提としていますが、設計を考える際には“いかに美しく守るか”も重視しています。

エクステリアライト「美彩」は、スポットライトやローポールライトなど様々な場所に対応するタイプがそろっているので、玄関やアプローチ、カーポートなど空間に合わせた美しい演出ができます。実際、玄関の植栽の間に美彩を設置したお施主様からは、「帰ってくるたびにカフェの入り口みたいでうれしい!」と喜んでいただきました。

 防犯性を高めながら、外構をおしゃれにできるって考えるとうれしいわよね。

本当ね。さっそく今度の休みに工務店に相談に行ってみようかな?

担当される方によって、防犯知識に差があることもあります。まずはカタログや設置例を確認して、自宅に合った対策を調べてみましょう。犯罪手口は日々変化しており、闇バイトのような新しい手法も出てくるので、情報は常にチェックするのもポイントです。刑事ドラマが好きな方は自然と知識が身につくことも多いので、楽しみながら情報を集めてほしいですね。

ドラマを観ながらだったら、私にもできそう!

わたしも自宅の防犯を見直してみます!本日はありがとうございました!