リビングを広く見せるコツ。テラスやバルコニーの段差がポイント
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リビングを広く見せるコツ。
テラスやバルコニーの段差がポイント

「リビングは充分広いはずなのに、なぜか狭く感じる…」。こんなお悩みを感じている方は、テラスやバルコニーとリビングの関係を見直すといいかもしれません。単なる物干しスペースとして使用されることが多いテラスやバルコニーですが、工夫しだいでリビング空間をより広々と演出できるメリットがあります。そこで今回は、テラスやバルコニーの視覚効果を活かすことで、リビングに広さを演出するアイデアをご紹介します。

屋外の開放感をリビングでも感じさせてくれ

テラス・バルコニーの視覚効果

外を「室内の“つなぎ”の空間」と考えてみよう

一般的に「テラス」は家の1階に設けられ、庭などに向けて張り出したスペース、「バルコニー」は家の2階以上にある、屋外に張り出した手すりのある平らなスペースを指します。いずれもリビングの開放感を演出するポイントは、内・外と分けて考えるのでなく「リビングとつながった空間」として捉えること。リビングと外の境界が曖昧になることで、自然と目線が外に向かい、空間が広く感じられます。

リビングと外をつなげて部屋をより広く見せる3つのポイント

リビングと高さ・配色を合わせる

外をリビングとつながった空間として演出するためには、リビングとの段差を解消してフロアをフラットに近づけることが有効です。使われている床材の色をリビングと屋外スペースで揃えることで、よりつながりが強調できます。たとえばリビングがフローリングなら、外につながるテラスのデッキ材の貼る向きもリビングと揃えて設置すれば統一感がさらにアップ。まるで部屋がもうひとつ増えたように、空間が広々と感じられます。

また窓が小さめのバルコニーでも、リビングとの段差を減らして床の色調を揃えるだけで、外との一体感は大きく変わります。素材を変えてタイルなどを敷く場合は、大判サイズのタイルをチョイスすると空間を広く見せる効果があります。

無機質な雰囲気のバルコニー

無機質な雰囲気のバルコニー

無機質な雰囲気のバルコニー

床材で段差をなくして色調を揃えると…
空間を広く見せる効果が!

床材で段差をなくして色調を揃えると…空間を広く見せる効果が!

床材で段差をなくして
色調を揃えると…
空間を広く見せる効果が!

「色」の効果で明るさと開放感をアップ

「色」の効果で明るさと開放感をアップ

白や明るいベージュなどの膨張色は、空間を広く見せる効果があります。例えばリビングの壁が白で床がライトベージュなど明るい色の場合、テラスの床は明るい色味のタイルデッキにしてみてはどうでしょう。窓からの景色がより明るくなるため、リビングに開放感をもたらし、伸びやかな印象を与えてくれます。

LIXILのタイルデッキ

リビングに「抜け感」を作る

「抜け感」をつくって視界を広げる

リビングから窓の外を眺めた時、視界をさえぎる要素が多いと圧迫感や狭さを感じてしまいます。新築やリノベーションで、窓の位置も一緒に検討できるのなら、広さや奥行きを強調し視野を広げるための「抜け感」をつくりましょう。

リビングを広く見せる窓選びのコツ

例えば、窓には床と同じ高さの「掃き出し窓」を採用。さらに、フレームのないデザインや天井と同じ高さの窓、全開放できるスライディング窓などにすれば、まるで景色と一体化しているような広がりと開放感が生まれます。屋外スペースへの移動がスムーズになるのもうれしいメリットです。

リビングを広く見せるカーテン・ブラインド選びのコツ

また、窓に取り付けるカーテンも抜け感を演出する重要なアイテム。厚さのある遮光カーテンなどは、開いていても窓の両側にまとまって存在感があるため、窓や部屋を狭く感じさせます。白のレースカーテンや淡い色の薄手のカーテンを選べば、空間を少しでも広く見せることができます。

ブラインドであれば窓全体から外を見渡すことができる

開けたときにコンパクトに収納できるブラインドも窓まわりがすっきりした印象になるのでおすすめ。窓全体から外を見渡すことができるので、リビングから外に向けての広がりを感じることができます。

リビングを広く見せるフェンス選びのコツ

リビングを広く見せるフェンス選び

広く見せるのはいいけど、周囲からの視線が気になる、という場合は、格子タイプや半透明パネルのフェンスや手すりなどをプラス。視線をゆるやかに遮りながら、風景や光をリビングに取り込むことで圧迫感を軽減してくれます。

このようにちょっとした工夫で部屋を広く印象づけることができます。部屋をすっきり見せたい、テラスやバルコニーを上手に使いたいと思っている方はぜひ参考にしてくださいね。