カーポートでできる防犯対策。シャッターをプラスして愛車を守る
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カーポートでできる防犯対策。
シャッターをプラスして
愛車を守る

ある日、外に出ると愛車が姿を消している。。。全国で年間約5,700件超*の被害があるという自動車の盗難。最近は手口も高度化し、敷地内に駐車していても安全とは言い切れません。今回は自動車盗難を未然に防ぐカーポートの防犯対策をご紹介します。

※警察庁「自動車盗難等の発生状況等について」
(令和6年3月)より

自宅でも車の盗難対策は必要?

都市部や住宅地などさまざまな場所で発生している自動車の盗難。警察庁の調べでは、自動車盗難の発生場所は「一般住宅」がもっとも多く、令和5年は全体の39.8%と約4割が一般住宅で盗難被害に遭っています*。自宅の敷地内だからとつい気が緩みがちですが、決して安全な場所とは言えません。

※出典:警察庁「自動車盗難等の発生状況等について」

また自動車そのものの盗難だけでなく車両の部品や付属品だけを盗難する「部品ねらい」や、車内に置いた貴重品の盗難も問題になっています。部品ねらいの中で多いのがナンバープレートの盗難で、令和5年は部品ねらいのうち44.1%を占めています*。盗難されたナンバープレートは他の犯罪に悪用されるケースもあるため、そうした犯罪に巻き込まれないためにも自宅での盗難対策は欠かせないと言えるでしょう。

※出典:警察庁「自動車盗難等の発生状況等について」

知っておきたい
盗難の最新手口とその対策

窓ガラスを割ったりキーを盗んだりといった従来の手口に加え、近年多く採用されている「スマートキー」といった車側の仕組みを利用した手口も増えています。こうした盗難から愛車を守るために、まずは最新手口とその対策を知りましょう。

スマートキーの電波を受信する
「リレーアタック」
*

家の玄関などに置かれたスマートキーから発信される電波を利用した手口です。窃盗仲間に電波をリレー形式で送信することで、車の開錠とエンジンの始動が可能になります。
リレーアタックに対する一般的な対策は、電波の受信を遮断できる特殊なケースにスマートキーを入れること。また、玄関に車の鍵を置かないことも有効な対策のひとつです。

※出典:警視庁「自動車盗、車上ねらい」の防犯対策

スペアキーの作成機器を悪用する
「コードグラバー」
*

スマートキーのスペアキー作成時に使用される機器「コードグラバー」を悪用した手口。コードグラバーでスマートキーがドアをロックする時に発信する電波からIDコードや解錠コードを読み取り、スペアキーを複製することで車を盗みます。
リレーアタックと同様に電波の受信を遮断できるケースにスマートキーを入れて対策しましょう。また、ハンドルロックやタイヤロックといった物理的な対策と組み合わせると防犯効果が高まります。

※出典: セコム株式会社「自動車盗難の手口と対策」

車のシステムに侵入する「CANインベーダー」*

車内のコンピュータネットワークに専用の機械を直接つなぎ、「CAN」と呼ばれる車の制御システムに侵入して鍵の解除やエンジンの始動を行う手口です。
盗難防止にはタイヤロックやハンドルロックなどの導入が有効です。ほかにも防犯カメラの設置や、不正な受信を検知するセキュリティシステムの導入などが効果的です。

※出典: セコム株式会社「自動車盗難の手口と対策」

盗難対策にはシャッターや

カーゲートの設置もおすすめ

車の盗難対策はタイヤロックなどのグッズだけではありません。盗難の発生が最も多い自宅の駐車スペースにシャッターやカーゲートを設置して、盗難に遭いにくい空間をつくることも効果的です。

メリット1.心理的な抑止力になる

窃盗犯は侵入に時間が掛かる住宅を嫌がります。そのため、シャッターやカーゲートを設置することで、「この家は侵入しにくいな」と心理的な抑止を生み出す効果が期待できます。また「セキュリティに関心がある」と印象づけることができるので、盗難のほかにも、車に傷をつける、タイヤをパンクさせるといったいたずらのターゲットにも狙われにくくなります。

メリット2.侵入や盗難を物理的に防ぐ

シャッターやカーゲーを設置することで、窃盗犯の侵入を物理的に防ぐことができます。また、上記でご紹介したリレーアタックやCANインベーダーはエンジンを掛けることが可能。しかし、シャッターやカーゲートが設置されている場合、車のエンジンが掛かったとしてもシャッターやカーゲートが障害物として車の発進を阻止することができます。

住まいのデザインや環境に合わせた

シャッターやカーゲートを選ぼう

シャッターやカーゲートは、さまざまなタイプが用意されています。自宅の駐車スペースに設置する際は、使い勝手や住まいとのコーディネートなどを考慮して選びましょう。
そのためにはタイプ別に違いを知ることが大切。それぞれどのような特長があるのか、LIXILのおすすめ製品と合わせてご紹介します。

幅広い敷地に対応できる伸縮タイプ
「アルシャインⅡ」

伸縮タイプは、アコーディオンのように伸び縮みすることでゲートを開閉できるカーゲート。バリエーションやサイズが豊富な点や、傾斜地・角地などさまざまな敷地に設置できる対応力の高さが大きな魅力です。

LIXILの「アルシャインⅡ」は、車庫前をスタイリッシュにデザインできる伸縮タイプのカーゲートです。「片開き」や「両開き(親子仕様)」など、間口サイズや敷地条件、使い勝手に合わせて、さまざまな仕様から選ぶことができます。また、「両開閉仕様」は車を2台駐車したい方におすすめ。左右のどちらからでも開閉できるので、車の出し入れがラクラクです。

スムーズに開閉しやすい引戸タイプ
「エススライド」

引戸タイプのカーゲートはレールの上を左右にスライドするだけの簡単な操作で開閉できるので、幅広い世代の人が使用する際におすすめです。ただし、引戸を収めるスペースが必要なため、設置の際は間口を十分に確保できるか確認しましょう。

開閉仕様や引戸のデザイン、カラーバリエーションの選択肢が豊富な「エススライド」。片引きタイプや引違いタイプなど4つのタイプから開閉方法を選べます。また、防犯性能に優れた鍵の採用や、車の中から開閉操作できる電動タイプ(片引きタイプのみ)が選択可能など、セキュリティ・利便性にも配慮されたカーゲートです。

デザイン性の高いはね上げタイプ
「ワイドオーバードアS・オーバードアS」

はね上げタイプはパネル部分を上げ下げして開閉するカーゲートのこと。上下に開閉するので、省スペースの敷地にも設置しやすい点が特長のひとつです。開閉方法は手動と電動から選べます。電動タイプなら雨の日でも車から降りることなくスムーズに出入りできます。

外観をおしゃれにしたい方におすすめのカーゲートが「ワイドオーバードアS・オーバードアS」。最新の住宅に合わせたスタイリッシュなデザインでカラーバリエーションも豊富です。また、天然木のような風合いを表現した木調色で門扉・フェンス・カーポートとのトータルコーディネートも可能です。統一感のあるおしゃれな外観に仕上げることができます。

防犯性能が高いシャッタータイプ
「シングルシャッターS・ワイドシャッターS」

シャッターとフレーム(アーチ)を一体型にしたシャッタータイプは、人の身長よりも高いため、不審者の侵入をしっかり防ぐことが可能です。タイプは主にシャッター部分にすき間がない「スラットタイプ」と、すき間がある「グリル(パイプ)タイプ」の2つ。スラットタイプは駐車している車が見えないので、窃盗犯に狙われるリスクを下げる効果も期待できます。

シングルシャッターS・ワイドシャッターS」は、デザイン性の高さが魅力のひとつ。タイル仕上げや塗り仕上げなどカラーとテクスチャーが豊富な「Cタイプ」は、外壁に合わせてフレーム(アーチ)のデザインを選べます。また、スタイリッシュなデザインに仕上げたい方は、アルミ形材の質感を活かした「Fタイプ」がおすすめです。

Cタイプ 塗り仕上げ
Fタイプ ナチュラルシルバーF+クリエモカ

高級感あふれるハンガータイプ
「プレミエスゲート」

レールで吊り下げたパネルをスライドすることで開閉できるハンガータイプ。デザイン性が高く、駐車スペースをひとクラス上の風格に仕上げることができます。開閉タイプは手動タイプと電動タイプを選ぶことができます。

プレミエスゲート」の特長はグレード感あふれるパネルデザインです。「プレミエス門扉」や「ヴィア・ル・デコ」などLIXILの門扉やフェンスと合わせることで、高級感あふれるコーディネートを楽しめます。また、ホームネットワークシステム「スマートエクステリア」と連携することで、スマートフォンを通して駐車スペースの様子をカメラ映像で確認したり、音声でやり取りすることも可能。安心のセキュリティで愛車を守ります。*

※別途、ホームユニットと屋外カメラが必要です

シャッターやカーゲートは窃盗犯の侵入防止はもちろん、子どもやペットの飛び出しも防ぐことができるエクステリアアイテム。みなさんも駐車スペースの防犯性能を高めながら、安心・安全な住まいにしませんか。