ガーデニングフェンス&
植物で住まいをおしゃれに彩る方法
住まいの敷地を囲うフェンスは、プライバシー確保や防犯といった目的を備えています。でも機能面はしっかりしていても、「ちょっと味気ない」「なんだか無機質な印象…」と感じることはないですか。そんなときはフェンスに植物をプラスすると、窓からの景色や住まいの印象が大きく変わります。自然でおしゃれな雰囲気を演出することができますよ。
目次
這わせて、からませる。
「つる植物」で印象的に
「つる(性)植物」とは、つるが他の植物や物体に巻き付いたり、地面を這ったりしながら成長する植物の総称。フェンスに這わせれば、外観にナチュラルな風情が加わり、周囲からの視線をさりげなくカットしてくれます。
這わせるときのポイント
つるがからみやすいよう、フェンスは格子状に組まれたラティスタイプやメッシュ・ワイヤーなど、通気性の良いタイプを選びましょう。フェンス本体に這わせることが難しい場合は、誘引用のワイヤーなどを使います。つる植物は繁殖力が旺盛なので、広がりすぎたり、葉が密集して風通しを妨げたりてしまうこともあり、種類によっては定期的に剪定を行う必要があります。メンテナンスの手間も事前に検討しながら、品種を選びましょう。また、つるが隣家まで越境してトラブルの原因になったり、他の植栽や樹木を覆って生育を妨げたりしないよう、植える場所にも注意が必要です。
オススメの品種
つる植物には落葉種や常緑種などがあり、季節によって花や実が楽しめたり、1年中グリーンが楽しめる品種もあります。
◎つるバラ(クライミングローズ) ◎モッコウバラ ◎クレマチス ◎ハゴロモジャスミン ◎カロライナジャスミン ◎ハニーサックル(スイカズラ) ◎プルンバーゴ など
吊るして掛ける。
「ハンギング」で自由にアレンジ
「ハンギング」とは、フェンスや壁に掛けたり、吊るしたりして、「空間を飾る」ガーデニングテクニックのこと。専用のプランターやバスケットなどもあり、植物を目線の高さで鑑賞できます。地植えと異なり、移動が簡単なのでメンテナンスしやすく、季節やイメージに応じて飾る品種や場所をアレンジしやすいのも魅力です。
ハンギングのポイント
専用のプランターやバスケットだけではなく、ブリキ缶などに底穴を開けてリメイクしてもOK。容器や土、水分といった全体の重量を考慮し、容器が落下したり、フェンスの負担になったりしないよう注意しましょう。ハンギング用の軽い土を利用するのも一つの方法です。
オススメの品種
ハンギングは上から見下ろすのではなく、横から眺めます。ですので、高さのある植物よりも、横方向にボリューム感のある品種がおすすめ。容器から下方向に、草花がこぼれるようアレンジしても素敵です。いくつかの品種を寄せ植えするなら、手前に低い植物を置くとバランスが取りやすくなります。並べて飾るなら、品種を揃えると統一感が出ます。
◎アイビー ◎ペチュニア ◎ベゴニア ◎アリッサム ◎インパチェンス ◎ニチニチソウ ◎トレニア ◎パンジー ◎ビオラ ◎プリムラジュリアン ◎ハボタン など
絵画のように
モダン&スタイリッシュな「タブロー」
「タブロー」はフランス語で「絵画」の意味。ガーデニングではフレームに植物を植え込んで絵画のように見立てたものを指し、フェンスや壁面に掛けたり、ウェルカムボードとして楽しまれています。大規模なものはグリーンウォールやバーチカルガーデンとも呼ばれ、壁面緑化を推進するヨーロッパでは盛んに行われているそう。話題のガーデニングを、「タブロー」なら手軽に取り入れることができますよ。
タブローのポイント
専用のフレームもありますが、インテリアショップや100円ショップで販売されている絵画用のフレーム(額縁)や空き箱などを使ってアレンジすることもできます。土のほかに園芸用の水苔や蓋をするための金網(チキンネット)はホームセンターを探してみましょう。できあがったタブローは、フックなどを使ってフェンスにしっかり固定。並べてディスプレイすれば、現代アートのギャラリーのようなモダンでスタイリッシュな雰囲気が演出できます。
オススメの品種
乾燥に強く、植え替えやアレンジが簡単な「多肉植物」、土を必要としない着生植物の「エアプランツ」や「コウモリラン」がピッタリ。オブジェを思わせる個性的なフォルムも魅力です。
簡単に植物をプラス!
LIXILの「エコリス メッシュパネル」
植物を上から絡ませるだけで簡単に緑のフェンスをつくることができます。フェンス上部のポケット部分にプランターなどを入れると、地面からの植物の成長を待たなくても緑のデコレーションが可能。
隣地境界の目隠しはもちろん、パーゴラやプラスGなどエクステリアアイテムと組み合わせて緑を楽しむこともできます。
腰壁付きのパーゴラに
プラスGと組み合わせて目隠しに
※プランターなどをのせる場合は、W10H10サイズで総重量10㎏以下、W20H10サイズで総重量20㎏以下としてください。
※プランターなどを吊り下げる場合は、1個あたり5㎏以下とし、H10H10サイズ1枚あたり3個以下としてください。