雪への強さ?設置場所?
積雪対応のカーポートの選び方
様々な希望を叶えて建てたお家でも、住んでいればあれこれ出てくるお悩みや困りごと。そんな住まいのエクステリアのお悩みや、毎日の暮らしがちょっと良くなる「いいコト」をご紹介するこのシリーズ。
ナビゲートするのは、築5年の戸建てに住む主婦の陸田知美(りくたともみ)さん。周りの人からはシルミさんと呼ばれています。情報収集に熱心で、時にはご近所さんのお悩みまで解決してしまうしっかり者。さて、今回のテーマは?
久しぶりね、お兄ちゃん。うちの車なんだけど、雪に備えてカーポートを付けたいの。でも、種類がたくさんあって・・・。どんな商品がいいかしら。
最近は雪国に限らず大雪が降ることもあるから、対策しておくことは大事だね。まずは、カーポートを選ぶ際の指標になる「耐積雪強度」について説明するよ。
目次
カーポートの「耐積雪強度」とは?
カーポートの性能を表すものの一つに、「耐積雪強度」と呼ばれる指標があります。これは、カーポートがどのくらいの積雪の重さに耐えられるかの目安をcmで表したもの。耐積雪強度の数値が大きいほど強度の高いカーポートになります。
一般的なカーポートの耐積雪強度は約20cm。つまり、耐積雪強度20㎝のカーポートを設置した場合、積雪が20㎝を超える前に雪下ろしをしなくてはなりません。積雪対応のカーポートは30・50・100・150・200cmと、積雪量に応じた強度をもつ商品が用意されています。
積雪の量によってカーポートってこんなに種類があるの!?でも、耐積雪強度と言っても、雪がどれくらい降るかなんてわからないでしょ?
気象庁のデータを参考に積雪量を調べるといいよ。ほかにも、積雪対応のカーポートを選ぶポイントや注意点を紹介するね!
積雪対応のカーポートを選ぶポイント
1.お住まいの地域の「積雪量」を知る
地域によって雪の降る量はさまざま。安心できるカーポートを設置するために、まずはご自身が暮らす地域の積雪量を把握しましょう。気象庁が発表しているデータを見ると、地域ごとに積雪の深さの年最大値が分かるので、必要な強度を満たすカーポートを選ぶ目安になります。
私の住んでいる地域は20~40cmになっているから、50cmの耐積雪強度を選ぶと安心ってことか。
そういうこと!でも積雪量だけじゃなく、もうひとつ注意したいのが雪の重さ。地域や時期によって雪質は変化するし、それで重量も変わるからね。
2.雪質の違いによる「重さ」も考慮する
カーポートのカタログに表示されている耐積雪強度は、積もったばかりの「新雪」の重さが想定されています。しかし、水分を多く含んだ雪は同じ積雪量でもより重くなります。また、積もっている時間が長くなるほど雪の密度が増して重くなるため、耐積雪強度の数値よりも早いタイミングで雪下ろしが必要になります。
地域の積雪量よりも少し余裕を持たせた耐積雪強度を選ぶと、すぐに雪下ろしができないときも安心です。
たしかに、仕事で忙しかったり、雪が降り続くとすぐに雪下ろしができないこともありそう。50cmよりも上の100cmの耐積雪強度を選んでもよさそうね。
地域の積雪量と暮らしに合わせて強度に余裕があるタイプを選ぶといいよ。 あとはオプションアイテムを使う方法もあるから見てみよう!
3.大雪に備える便利なオプションアイテム
積雪量が100㎝を超えるような豪雪地域では、カーポートの両側を柱でしっかり支える「両支持タイプ」が基本となります。しかし、ふだんはあまり雪が降らないエリアで片側にしか柱のない「片支持タイプ」を設置する場合、着脱式のサポート柱で積雪時に強度を高めることが可能です。使用時以外は取り外しておけるため、ふだんは乗り降りのしやすいすっきりとした駐車スペースになります。
また、せっかくカーポートを設置しても、風が強いと横から雪が吹き込んで愛車にかかってしまうことも。これには、オプションのサイドパネルを設置することで、屋根だけの場合と比べて雪の吹き込みを軽減できます。
サイドパネルは雪だけじゃなくて、周囲からの視線もカットできるから、隣家が近い場所や人通りが多い場所には特におすすめだよ。
うちは隣家が近いからサイドパネルを付けるのもいいわね。じゃあ実際にカーポートを設置するときは、どんなことに注意するべき?
カーポートの設置場所はしっかりと確認してほしいな。
積雪対応のカーポートを設置する際の注意点
カーポートの設置場所によっては、近隣の方とトラブルになることもあるため配慮が必要です。実際に設置する際は、下記の内容についてしっかりと確認をしておきましょう。
隣家に雪が落ちないかチェック!
カーポートが隣家との境界に近い位置の場合、カーポートに積もった雪が屋根を伝って隣家の敷地内に落下することがあります。特に片支持タイプのカーポートは屋根の勾配の向きによって、下がっている方向に雪が落ちやすいので注意しましょう。
カーポートと隣家の敷地とのスペースを十分に確保する、屋根の勾配を隣家側が高くなるようにするなど、設置の段階で考慮しておくと後々トラブルになりづらく安心です。
知らないうちにお隣の敷地に雪がたまっていると大変よね。これは気を付けないと!
あとは自宅の建物とカーポートの距離にも注意だね!
自宅の屋根から落ちる雪にも注意
自宅の建物のすぐ横にカーポートを設置すると、建物の屋根から落下した雪がカーポートの屋根に大量に落ちることがあります。たまって落ちた雪は重く、カーポートにたまっている雪と合わせて、耐積雪強度を超える可能性もあります。
また、時間が経って固まった雪が落ちてカーポートに当たると、カーポート自体の破損を引き起こす可能性もあるので、建物に対するカーポートの設置場所にも注意しましょう。
建物の屋根から落ちてくる雪は見落としがちよね。設置のときは気を付けないと。
そうだね。設置する場所によっては家の外観の印象も変わってくるから、デザインはシンプルな見た目のものがいいかもしれないね。
確かにそうね。大雪にも強くて、うちの家の外観にも似合いそうなカーポートってないのかしら?
それなら、「カーポートST」がおすすめだよ!強度はもちろん、シンプルで美しいデザインも特長のカーポートなんだ。
大雪に耐える強さとデザイン性を備えた
LIXILのカーポートST
幅広い地域に対応できる
3つの耐積雪強度ラインアップ
カーポートSTは、お住まいの地域のニーズにあわせてお選びいただけるよう、100・150・200cmと耐積雪強度別に3つのタイプがあります。業界最高水準の200cm相当は、豪雪地域でも安心して設置が可能。豪雪地域でなくても、ときどき大雪が降る地域で強度に余裕のあるカーポートを選びたい方にもおすすめです。
これなら大雪が降っても安心ね!すっきりシンプルなデザインだけど、うちのナチュラルな外観にも似合うかな?
木目調の枠も選べるから大丈夫!外観の優しい印象を保ちながら、丈夫なカーポートを設置できるよ。
住まいの顔を美しく演出!
直線的で骨太なデザインが特長のカーポートSTは、外観を立体的に演出することが可能。カーポートの屋根を延長して玄関まわりを覆うように設置すれば、重厚感あふれる門のような佇まいを実現できます。
ほかにも、建物の外観や玄関ドアなどに合わせて、クリエモカやクリエダークといった温もりのある木調色を組み合わせれば、統一感のあるコーディネートも楽しめます。
門のように屋根を設置すれば、車から玄関まで濡れずに移動できるし、雪かきの手間も省けそうね。さっそく家族に相談してみるわ!お兄ちゃん、今日はありがとう♪
どういたしまして! LIXILのサイトでも詳しく紹介しているから、一度見てみるといいよ。